劇団年輪　第43回公演
大谷昌弘　作
入内嶋周一　演出
 
平成18年8月5日(土)
戸塚公会堂

あらすじ
桜に関する商品を扱う桜商事。その通信販売部に所属する麗葉と樹木相談部に所属する樹木医、笹山春彦。実は麗葉は桜の木を守るために守霊により現世に遣わされた桜の精霊の一人だった。その麗葉と春彦の過去には意外な関係が・・・。
二人の距離を縮めたのはダム工事によって沈む運命にあったエドヒガンの二本の桜。その移植は到底不可能と言われていたが、人々の努力によって移植は成功。しかし、その陰で、春彦の父は過労で死亡し、麗葉の母、時葉は行方不明になった。
移植されたうちの一本は見事に咲いたが、もう一本はどうしても咲かない。桜の木に宿る守霊や精霊たちが心配そうに見守るなか、麗葉と春彦の関係はどんどん親密になっていく。精霊のおきてでは、人間と契りを結んだ者は二度と精霊の世界にもどることはできない。春彦への愛と守霊への思慕の間で麗葉の選んだ結末とは・・・？