「演出」とは、
映画で言うところの監督で、テレビドラマで言うところのディレクターにあたります。
役者の演技全般に対して、脚本、役のイメージ、そして自分のセンスを全て合わせてまとめていく事を担います。
年輪は、二人の演出家で構成されています。劇団代表と脚本家、この二人でやっています。この二人の演出プラン（話し合い）で演出が創られます。
でも、この二人の演出陣は、稽古の最初の頃は、あまり細かい事は言いません。まず、役者が自分自身で役を分析し、演技プランを考え、それを演出陣の前で見せる、と言うやり方だからです。演技を押し付けるのではなく、役者の中から引き出す方法を取っています。
ただ、公演間際になっても、役者がちゃんとした演技をしていないと、バンバンとダメ出しはされますが。
新人にも厳しく優しい演出陣です。
まず、気持ちを作ることから教えてくれます。演技のテクニックは最初は必要ありません。セリフや動きを内面作りからやっていきます。芝居が始めての人には、難しいですが、上手くなる（演技力がつく）最短の方法だと思います。